漢方薬"常山"は自己免疫疾患の標的治療への道を開く
Halofuginone and other febrifungine derivatives inhibit prolyl-tRNA synthetase
アジサイの根に由来する漢方薬"常山"にはhalofuginoneという活性成分が含まれている。Harvard School of Dental MedicineのKeller博士らは、halofuginoneがアミノ酸反応経路を活性化することにより、多発性硬化症のマウスで、Th17が誘発した自己免疫の発生を阻害することを立証し、更に、グルタミルプロリルtRNA合成酵素と結合し、プロリルtRNA合成酵素活性を阻害するが、この阻害は、外因性プロリン又はEPRSを添加することにより逆転することを報告した。漢方薬"常山"が多くの自己免疫疾患、関節リウマチ、多発性硬化症、及び乾癬に関わる暴走免疫反応を選択的に弱めるその基礎にhalofuginoneの生物活性があることは、アミノ酸反応経路が自己免疫疾患の治療の重要な薬物標的であり、将来の自己免疫疾患の治療の道を開くものであると思われる。
[Nature Chemical Biology published online February 12, 2012]
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